事業を思いたったきっかけ

「講演・研修」事業を思いたったきっかけとは?
 
 永年、お付き合いしているお客様(業種:スポーツ施設の設計・施工、サッカー場・公園などの施設の管理)から、年1回の安全大会の講師の紹介依頼を受けた。誰か人を紹介して欲しいということだったが、テーマが「環境」ということから、本年ISO14001の取得コンサルを実施した私に依頼してきたのではと勝手に思い、私でいいかと答えてしまった。それからが大変。1時間の講演ということであったが、以前の講師の一人が「長崎宏子さん」であったことなどを聞き、相当のレベル内容にしなければと、プレッシャーがかかった。毎日、環境に関する情報に目を向け、耳を傾け、講演が間近に迫ってきた。これまで多くの研修を実施してきたが、テーマが「環境」という大まかなものであり、白いキャンパスに絵を書くような状況であった。
 講演の前日、顧客を訪問し、大まかな内容をお話しした。時間が余るのではと本心を告げ、反応を見ながら、イメージを固めていった。
 講演は、午後からのため、午前中ワープロで纏め上げた。本来ならば、かっこよく、パワーポイントで作成すればいいのだが、作るのに気を使い、内容がまとまらないと困るのであきらめた。得意のワードで作成し、字を大きくしたり、色をつけたりした。枚数も少なかったので、見た目も、パワーポイントに見劣りしないものになった(自分勝手な判断)。
 講演前の1時間の安全大会発表にも参加し、安全大会の雰囲気も味わった。その雰囲気のままで、講演に、つっこんでいった。
 気がつけば、時間が余るどころか、足りない状況であった。
 懇親会にも出席させて頂き、会長、社長、そして、多くの方とお話することができた。
 帰り道、ほっとし、この1ケ月半の苦労を忘れる思いだった。
 数日後、ビデオで撮影した講演の内容のDVD、CD、写真を頂いた。便利な時代になったものだ。昔はテープだったのが、パソコンで見れるDVDである。
 到着の日、すぐ見て感じた。自分でいうのも変だが、講師に向いているのではないかと思ったのである。にこにこ話している自分を見て、正直そう思ったのだ。
 銀行員時代の17年間、サラリーマンコンサルタント時代の11年間、独立コンサルタントとしての7年半、この期間で得た貴重な経験を、どうかして、企業さん、従業員の方の役に立てることができないか?コンサル、そしてISO9001の審査の中では、いつも心がけていることだが、こういった「カスタマイズ講演:場合によっては研修」のビジネスモデルに挑戦しようと思った。