ISOを経営に生かす方法

1.課題:①認証範囲の相違

 二つのISOの認証範囲(部署、場所等)が同一でない場合に、片方のみ認証取得している部署に次のような事象が発生します。
 統合した場合、認証範囲に入っていない部署が、関係ない文書(9001又は14001)を見ることになり、量が増え、煩わしくなる可能性があります。
 但し、極力、統合は一致するところから始めることで、この弱点を解消できます。例として、第一段階は文書・記録管理、教育訓練管理、内部監査、第二段階は、方針・目的・目標管理、マネジメントレビューなどです。
 また、文書管理をうまく活用(例えば電子媒体管理を導入して見やすくする)すれば、この弱点もカバーできます。
 なお、このデメリットは、メリットになる可能性もあります。認証範囲外の部署が、認証取得していないマネジメントシステムに接触する機会がでるからです。将来、認証取得に入れる際は、容易になります。