ISO9001 Q&A 

Q20 ISOを営業のツールにするため、ここでは、どのような活用方法があるでしょうか?(9.1.2)例えば、失注・受注の原因分析に使ってもいいのですか?(関連9.1.3)

A 営業に関する要求事項は少ないです(8.2、9.1.2)。当たり前のことをより明確に要求しているだけです。しかし、この当たり前のことをしていないのが現状です。ISO導入に際し、この当たり前のことをよく頭に叩き込んで欲しいものです。8.2.3の5つの要求事項を自社の確認事項に照らし合わせることが大切になります(顧客仕様に基づく受注においても)。
 また失注・受注の原因分析への活用は、素晴らしいことです。そのためには、受注時における確認事項を明確にし、分析しやすいようにする工夫も大切です。
(参考事例)

 文具の商社のU社は、大手の小売チェーンへの新規開拓で苦戦していました。これまでは、自社の製品についての分析しかしていなかったのですが、ISO導入により、失注分析を開始しました。結果、従来はコスト面で負けていたと思っていましたが、実際は商品提案力を重視していることがわかり、設計力を強化した結果、新規取引につながりました。